ランサムウエアというのは、マルウエア(悪意のあるソフトウエア)の一種です。
感染すると利用者のシステムへのアクセスが制限され、利用者がその制限を解除するために、身代金(ランサム)を支払うよう要求されるというものです。
今回は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)より、ランサムウエアのレポートが報告されています。ニュースで名前は聞くことがあっても中身については実はあまりなじみのない方も少なくないと思われますので、今回は、この内容を元に、ランサムウエアに対する対策についてご紹介したいと思います。
まず、被害にあわないために、どのような対策があるのかをみてみましょう。
① セキュリティーソフトを導入すること
基本中の基本の対策といえますが、セキュリティーソフトを導入し、定義ファイルを最新の状態にしておくことで感染リスクを少なくすることができます。費用はかかりますが、最近はフリーウェア(無料)のものもあるようです。
② メールの添付ファイルを安易に開かない、リンクをクリックしない
送信元のアドレスを確認し、必要な場合のみ開くようにしましょう。メール本文に記載されているURLにも注意が必要です。トレンドマイクロでは、無料でウェブページの安全性をチェックするツールを提供しています。(※1)、このようなツールを使い安全性を確認した上でリンクを開くようにするとよいでしょう。
■トレンドマイクロによるウェブサイトの安全性の評価
③ ソフトウエア(アプリ)やOSは最新のバージョンにし、使わないアプリなどは削除やアンインストールをする
脆弱性があるほど攻撃される危険がありますので、アップデートなどアプリの管理を怠らないようにしましょう。
④ こまめにバックアップをとっておくこと
被害にあってしまった場合に、被害を最小限に留めるために、バックアップもこまめに取得しておくようにしましょう。
日ごろからこのような十分な対策をとるとともに、万一被害にあってしまった場合、慌ててお金を支払ってしまわず、状況を確認し、とりうる対処を検討する、または国民生活センターや情報処理推進機構など、適切な相談窓口を調べて相談するなど、冷静に対応をすることが重要です。
■国民生活センター
■情報処理推進機構