2016年11月に、ヤマト運輸の「いい競争で、いいサービスを。」という意見広告について、このブログで紹介いたしました。
◆消費者のみらいを考える会ブログ ヤマト運輸の意見広告
https://www.consumer-mirai.org/2015/11/13/ヤマト運輸の意見広告/
クロネコメール便は、安い送料で集荷に来てもらえるなど、消費者にとって便利なサービスとして広く普及していましたが、郵便以外では送ってはならない「信書」を、消費者がそうとは知らずにメール便で送ってしまうリスクが指摘されるようになりました。
ヤマト運輸では「そのリスクをお客様に負わせることができない」とメール便の廃止に踏み切りましたが、そもそも信書の規準が曖昧であり、それにより宅配便事業と競合する郵便事業とが、公平・公正な競争ができないことが問題なのではないかという提起を行っています。
寄せられた意見は、3,412件(6月23日現在)。安くて便利なクロネコメール便の復活を望む声も多いといいます。
そうした中、ヤマト運輸は、宅配便事業を巡る課題をあらためて整理し、「いい競争で、いいサービスを。」の特設ページを新設しました。
問題点やこれまでの取り組み、解決策等が大変わかりやすく解説されています。
◆「いい競争で、いいサービスを。」特設ページ
http://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/ad/opinion/
規制緩和によって開かれた市場で、サービスを提供する事業者がそれぞれ公平、公正な条件(イコールフッティング)で競争できる環境を整えることが、より良いサービスを生み出していき、消費者にとっても、メリットにつながることになるのではないでしょうか。