以前、このブログで、ドイツのVW(フォルクスワーゲン)社による、排ガス不正問題を取り上げました。
みらいでは、この問題に対し、環境性能といった消費者から見えない特性については、正しい情報を提供するために、透明性の高い検査体制が構築され、かつ、私たち消費者団体が、その体制やしくみをチェックしていくことが、今後必要となるのではないかという問題提起をいたしておりました。
今回、三菱自動車の会見によると、軽自動車の型式認証取得において燃費が5%~10%よくみえるように燃費試験データなどを改ざんして国土交通省に提出していたとのことです。
VWの排ガス不正の際と同様に、燃費は消費者にとって目に見え難い特性がありますので、透明性の高い検査体制と、第三者機関によるチェックが適正に行われることが大変重要です。
三菱自動車は、この不正の発覚を受けて、独立性のある外部有識者のみによる調査のための委員会を設置すると発表していますが、不祥事が発覚してから事後的に検証するだけでなく、国としても不正をしにくい仕組みづくりを構築していただきたいと思います。
関連情報:当社製車両の燃費試験における不正行為について - 三菱自動車工業株式会社